未読の本を一人ページを数え

入院中の治療にも看護婦さんや職員の都合で“日曜日”というものがありまして治療の一部が休みになる、まぁぶっちゃけ入浴が休みになるんだが、たかが入浴と侮る無かれ、皮膚病患者にとって入浴は重要な治療の一環で入浴に使うお湯も薬湯なのですよ。で、風呂に入れないので体が痒い反面、処置自体は通常より早く終わるので結構ヒマな時間が増える。この病院はそれなりに患者の自由にしてよい病院なので、仲の良い患者同士遊びに行って良いし、また互いの病気や人生について語り合うのも有意義でしょう、俺ですか?俺は斜め向かいの患者さん達が恋愛話に花を咲かせる中、聞こえない振りをしながら本を読んでました…。
で、読んでた本

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)

え〜上記のようなシチュエーションで読む乙一は最高ですねぇ、はっはっは、まったく身につまされますよ…。俺としてはGOTHの文庫本以来の乙一だったのですが相変わらず面白いですねぇ、ほぼ全て未読の短編だったのですが“SEVEN ROOMS”だけはスニーカー文庫から出た殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫)で読んだ事がありました、しかしSEVEN ROOMS…俺この短編二回も読めねーよ(泣)
マテリアルゴースト2 (富士見ファンタジア文庫)

マテリアルゴースト2 (富士見ファンタジア文庫)

なんか読む人を選ぶ文章な気もしますが、俺としては面白かったですし、かなり好きですね。コノ手のモノとしては珍しく読み応えがありますし、ヒロイン達も実にイキイキと描かれています、特に主人公の一言一言で落ち込み、終いには泣き出しちゃう先輩はカワイイなぁ。あまり霊とか、お払いとかが好みじゃない人にもオススメですねこりゃ。